director's voice

shiro/陶芸

Q1
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
白磁の装身具、オブジェ、照明を出品いたします。

白磁の清らかで澄んだ空気感を日々の暮らしのなかで愉しんでいただけるよう、素材としての可能性を探求しながら、ひとつひとつ丁寧に手作業にこだわり制作しています。
無釉薬で焼成し、手作業で丹念に磨き仕上げています。何度も何度も磨くことでしっとりとした質感になります。
私は手にとったときのこの質感、清らかさに包まれる感覚がとても好きです。
ぜひ手にとって感じていただきたいです。

本展では新しい試みの照明を展示いたします。透過性の白磁の柔らかな透ける白を愉しんでいただけたら幸いです。
身につけたり飾ったり…
白磁の草花をどうぞお愉しみください。


「一輪の花」装身具
金具を茎に見立てた片耳ピアスです。
日本の美意識を大切に、季節の移ろいや草花の儚い美しさを表現しています。


「bouquet 」
花びらの瑞々しさや柔らかさを表現しています。
オブジェのように飾ったり、ブローチとしてもお使いいただけます。


「fly」装身具
花びらが舞い、種が飛び立つイメージで制作しています。
何かに縛られることなく自由に飛び立てるような願いを込めています。
ピアス、ブローチに仕立てています。

Q2
shiroさんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
益子焼のお皿
益子焼を愛用する家庭に育ち、母から譲り受けたお皿です。

何をのせても美味しそうに見えるので出番が多く、縁が欠けてしまいましたが自分で金継ぎしながら愛用しています。
永く愛用していただける作品を私自身も目指し日々制作に励んでいます。

白磁とは、とても個性的な素材ですね。
きめ細やかで、透光性があって。
その個性をたっぷりと活かして創られるshiroさんの作品群。

一方、大切にされている器が益子焼というのも印象的なことですね。

shiroさんは、先日の千客万来安全祈願祭に、静岡からご参加くださいました。
浄らかな白磁に粛々とした祈りがふさわしいひとときでした。

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